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2006年 02月 15日
サミールがひと足先に帰り、ラシッドとヒサエと僕で一緒に夕食を食べようということで
たどり着いた、夜のジャマ・エル・フナ広場。 いろんな大道芸人や音楽家たちが集い、独特の賑わいを見せる昼間の雰囲気を引き継ぐように、夜には多くの屋台が並び、地元の人や観光客たちの胃袋を満たしてくれています。 もし、自分が一人で来ていたらどの屋台に入っていいか迷うだろうなぁと思いつつ ラシッドの後をついて行ったら、まもなく彼の行きつけの屋台に到着。 どんな料理があるんだろうとワクワクする間もなく、目の前に出された2枚のお皿。 いかにも屋台料理と言わんばかりのご馳走!?で、多少、食欲減退(笑) 「見た目で判断しちゃいかん!!」と、恐る恐る、奥のトマト料理を口に運んでみると・・・ ん??おいし~・・・くない!! 「マズい! いや、そのマズいじゃなくて、ラシッドの行きつけの店なのに・・・ 残したらマズい!」と思いながらアラビアパンばかり食べていると隣の席から声が・・・ 「こんにちは!日本人ですか? モロッコははじめて??」と ススッと僕の隣の席に座ってきた現地の男の人が話しかけてきた。 歩いている時ならほとんど相手にしないが、ここは屋台! 福岡出身の僕はいつもの屋台感覚で、その男と話しはじめた。 「そうそう、日本人。モロッコ、はじめて。君、日本語上手だね。」 「イマ ニホンゴ ノ ベンキョウシテイマス。」 「へぇ~(感心、感心)。どのぐらい、日本語の勉強しているの?」 「2ガツグライ。」 「2月ぐらい??」 まぁ、2ヶ月間の間違いだろうと思い、それにしては日本語うまいなと感心して いたら、急に彼が黙り込み、黙々と目の前の料理を食べ始めた。 なんだ?お話はもう終わりか?始めて2ヶ月なら仕方ないなと思いながら 再び、トマトと格闘。 そんなこんなで食事のひとときは終わり(結局、トマトは完食できず)、 3人で歩いていると、ヒサエが僕に、 「さっき、男の人と話していたでしょ。ああいう時は注意しなきゃダメよ。 “僕の知っている店があるんだ”とかなんとか言って店に連れて行かれて 物を売りつけられることがあるんだから。 人によっちゃあ、日本人の隣の席が空くまで待って話しかける人もいるんやけん。 今回は、ラシッドがチラチラ睨みを利かせていたから大丈夫だったけど。」 そんなこととはつゆ知らず。 だから、あんなに日本語が上手かったんだ・・・ だから、急に黙り込んだんだ・・・ と、さっきの場面を思い巡らし、ちょっぴり反省。 でも、初めてでそこまで気がつかないよなと開き直り、反省終了(早っ)。 とにもかくにも、ラシッドにお礼をしなければと思い、 前を歩いていた彼を呼び止めて「サンキュウ!サンキュウ!」と連呼。 「ノー プロブレム」と一言だけ言って再び歩き始めた彼の背中が実に頼もしかった。 マラケシュに訪れたら必ず行くであろうジャマ・エル・フナ広場での出来事なので みなさんも気をつけてくださいね! ちなみに、屋台で食べた写真手前に写っているナス料理は 見た目からは想像できないほどの美味でした!! ヒロ
by salammorocco
| 2006-02-15 20:05
| モロッコより
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